突如襲われる、支払いの不安◆

先日、“エアコンの効きが悪いから修理して欲しい”と言って、おじさんがうちのお店に入ってきました。8月も後半でしたが、連日30℃越え。エアコンが効かないのは参ってしまいます。
修理は1日で完了。車を引き渡して、修理代金の請求書(数万円)を渡すと、“あ、今、持ち合わせがないから、後で持ってくるわ”と言って、立ち去ろうとします。
初めてのお客さんで、名前もわからず、連絡先も知らず、いつ払いに来るのかも聞かされないのでは、こちらも心配。
あらためて、名前と連絡先を聞くと、“1週間ぐらいで来るから”と言って帰って行きました。
そして、その翌日の朝、きっちりとお金を持って来ました。まずは、一安心。
でも、できればこんな心配なんてしたくないものです。

◆自販機で売ることができるのは?◆

ものを買ったり、サービスを利用したときの代金の支払いには3つの方法があります。
・先払い・・・自動販売機で飲み物を買うとき、先にお金を入れてから商品を選びます。
ネット通販は、カード決済や銀行振り込みによる入金確認後の商品発送が大半です。
・商品と交換・・・コンビニは商品を選んで、レジに持って行くと、代金と交換で商品を受け渡します。
レジがあるお店はほとんどがこの形式をとっています。
レジに並んで、財布を忘れたことに気づいたら、商品を元に戻して帰るしかありません。
・後払い・・・電気やガス、電話代など毎日利用するものは、都度支払うより、1ヶ月に一度まとめて請求した方が合理的。そこで、1ヶ月単位で代金を請求することになっています。
企業間取引もほとんど後払い。個人と比べて金額が大きく、取引の回数も多いので、月単位で締めて、支払った方が合理的です。
決済手段として、銀行振り込み、手形、小切手などが利用されます。

3つの方法をまとめると、こんな感じになります。

先払い 商品と交換 後払い
対象 主に個人 個人 主に企業間
利用場所 自動販売機

ネット通販

コンビニ、スーパー、お店

商品代引き

電気代、公共料金、企業間取引
売る側のメリット 代金回収の不安がない

現金化が早い

代金回収の不安がない

資金繰りが楽

請求手続きは月に一度

現金の受け渡しが不要

売る側のデメリット 高額品や複雑な商品の販売には向かない レジに人が必要

現金の管理が必要

現金化に時間がかかる

代金回収の不安がある

初めての取引の場合、商品と交換が一般的。最初のおじさんの例で言えば、最初の受付の時点で“この修理には、*万円ぐらいかかります。修理完了後にお支払いください”と説明すれば、おじさんの心構えも違ったはず。車を引き取りに来たときにお金を用意していたことでしょう。
その手続きを怠ったがために、わざわざ、支払いに来てもらわなければなりませんでした。
お客さんからは、“修理してもらったが、利用するのに不便なお店”と映ったことでしょう。反省です。

◆目指せ先払い◆

個人相手でも、企業間取引でも売る側の理想は“先払い”。お金を先に受け取ることができれば、代金回収の不安もなく、仕事に専念することができ、資金繰りも楽になります。
しかし、普段の取引先に「来月から、先に代金を支払ってください」と言えば、“あの会社危なくないか?”と思われかねません。あくまでも自然にやることが大事です。
よくあるのは、チケットやプリペイドカード、回数券方式。定額のサービスで繰り返し需要が見込まれるものであれば、この方式が使えます。
喫茶店のチケットは10枚分の代金で11杯分飲めるようになっています。1割の値引きですが、先にお金が入ってくることと、チケットを全部使い切らない人がいるので、採算が合うようになっています。
スポーツジムのような会員制のところも前払いで定額。何度使っても、追加料金がかからないのが利用者からはお得に見えます。
うちの会社も一部の定額サービスを前払いで利用いただいています。最初の移行が手間でしたが、慣れれば利用者も私たちも何の問題もありません。

前払いをうちの会社にも取り入れたいとお考えの方ご相談下さい。

山口が事例を紹介します