3月頃より、大口・多頻度割引を利用する、ETCコーポレートカードでの、高速道路料金制度の変更案内が国土交通省やNEXCOから出ています。
高速道路料金について(国土交通省HP)
大口・多頻度割引制度の概要(中日本高速道路HP)
情報の発信源が国交省だったり、NEXCOだったり、あるいはETCメーカだったりしたので、
私どもも、混乱しています。
そこで、私どもが普段利用しているコーポレートカードの会社やNEXCOにも、問い合わせながら確認した内容が以下の通りです。
変更内容を簡単に説明すると
・高速道路・一般有料道路の車両単位の割引率が下記の内容に変更になります。
月間利用額 | 変更後割引率 | 変更前割引率 |
5,000円までの部分 | 0% | 0% |
5,000円を超え10,000円までの部分 | 10% | 20% |
10,000円を超え30,000円までの部分 | 20% | 30% |
30,000円を超える部分 | 30% | 40% |
・大口・多頻度割引の割引制度が変更になります。
・割引率が下がるので、利用者が払う金額は増えることになります。
・1台あたり毎月高速道路の利用料金が10万円の場合、1万円支払いが増えます。
20万円の場合、2万円支払いが増えます。
・ただし、ETC2.0車載器を使えば、前と同じ割引率を利用することができます。
(激変緩和措置の割引率)
・実は、変更になったと言っても普通のETCでも、変更前の割引率が適用されているようです。(8月18日時点)
・NEXCO中日本に聞いたところ、いつ、新しい割引率に変わるかはわからないそうです(なんじゃそれ)
・激変緩和措置の割引率は2017年3月末までとなっています。
・ただし、日本経済新聞報道によると、1年間延長の方向で検討されているとのことです。
結論を言うと、「今までと同じ料金割引を受けたければ、ETC2.0に交換しなさい」
ということです。
これに合わせたように(絶対に合わせていますが)、NEXCOからETC2.0を購入すると1万円出しますよというキャンペーンが始まりました。
NEXCO ETC2.0車載器購入助成キャンペーン
対象は先着45万台!
申し込みはETCコーポレートカード取扱窓口経由です。
*ちなみに、ETCの助成キャンペーンは今までにも何度かありました。
この時の申し込みの窓口はETCセットアップ店がやっていました。
パソコンの操作で簡単にできたので、申請者(お客さん)には簡単なアンケートを書いてもらうだけ(それすらも、セットアップ店がやっていた)でした。
ETCの販売促進キャンペーンのようなものです。
今回、セットアップ店では、手続きは行いません。
これとは別に、ETCコーポレートカードを利用していない方にも10000円の助成キャンペーンがあります。
NEXCO ETC2.0車載器購入助成キャンペーン
対象は先着5万台 7月1日から始まっています。
こちらはセットアップ店で手続きが可能。
ETC2.0の購入金額から、助成分の1万円を引いてご請求をいたします。
さらに運送業者さんには、
全日本トラック協会からは1台4千円の助成 全日本トラック協会HP
各都道府県トラック協会からは4千円から6千円の助成 例 愛知県トラック協会HP
合計2万円前後の助成があります。
肝心なETC2.0車載器について
ETC2.0は以前はDSRCという名前で販売されていました。
いまでも、そのロゴが残っている機種もあります。
従来のETCと同じ通行料金の支払い機能に加え、
渋滞や道路状況などの情報を、高速道路上を走行中に受け取れる機能がウリ。
道路状況を考慮して、カーナビのルート案内ができることが目的でした。
なのでDSRC機はすべて、カーナビと連動。
DSRCが受信した情報をカーナビの画面で見ることができるようになっています。
(VICS情報の高機能版のようなかんじですね)
しかし、残念ながらDSRC機はあまり普及していません。
連携できるカーナビが少ないとか、
スマホがあるとか、いろいろな理由がありますが、
当社でも売れたのは、数える程度。
(1台は、某カーナビメーカの開発部署が、実験用に買っていきました)
せっかく、大規模な投資をしてインフラも用意したのに、
使わないわけにはいかない。という思惑が誰かに合ったのかわかりませんが、
名前を”ETC2.0”と従来のETCの新世代版に見えるように変えて、
(そういえば、ETCも一時期、”イーテックと呼んでください”とキャンペーンをやっていました)
普及させようとしているのが、今回の一連の流れではないかと思われます。
車載器も、カーナビ連動型以外に、単体で動作する機種が
デンソー、パナソニック、三菱電機、矢崎などから発売されています。
私の車にも、三菱電機のETC2.0車載器を取り付けてみました。

ETC2.0車載器 レガシィに取付
高速道路で使ってみたところ、料金の支払いは今までと同じでした(当たり前ですが)
高速道路を走っていると、途中で、
「ここから先、一宮インターまで約50分、名古屋インターまで40分がかかっています。 以上」
音声合成で道路情報を案内してくれます。
便利と言えば便利。ただ、この機能だけだったら、ちょっともったいなくない?
と思わせる機能でした。
ETC2.0車載器のお値段は25000円から35000円程度。
これにセットアップ料金2800円(従来よりもちょっと高い)と取付料金が必要となります。
現在、ETCを利用している車であれば、こちらの撤去料金も必要です。
ざっと、全部で4万円程度(消費税別)です。
運送業者さんの場合、助成金も使えるので、実質負担は2万円ほど。
毎月の高速道路の利用金額が10万円ぐらいであれば、通行料金の差額から3ヶ月程度で
元が引けるはずです。
(というより、従来のを使っていると負担が増えます)
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