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バッテリー卸売、もう一度。空白地帯に見えてきたチャンス

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祖業は、バッテリーの卸売でした

恵那バッテリー電装のルーツは、バッテリーの卸売事業にあります。
古河電池、GSユアサといったメーカーの地域販売店として、地元の自動車整備会社様やガソリンスタンド様へ、長年バッテリーを卸してきました。

かつては、バッテリーの流通ルート自体が今ほど整っていませんでした。
在庫を持ち、必要な時にすぐ届けられる当社のような存在は、地域の整備会社様やガソリンスタンド様にとって重宝される存在だったと思います。

専門卸の進出で、状況が変わった

しかし近年、状況は大きく変わりました。
自動車部品を専門に扱う卸売会社が、この地域にも進出してきたのです。
高い頻度での配達、こまめな巡回。専門卸ならではの手厚い体制の前に、当社からのバッテリー卸売は大きく減少していきました。

これは自然な流れだったと思います。専門に特化した会社の効率や対応力には、かなわない部分があったのは事実です。

今、その専門卸に「撤退」が目立ち始めている

ところが、ここに来て潮目が変わりつつあります。
この地域に進出してきた専門卸の中に、撤退が目立つようになってきたのです。

理由はさまざまだと思いますが、結果として、バッテリー卸売という市場に、ぽっかりと空白地帯ができ始めています。
整備会社様やガソリンスタンド様にとっては、「今まで頼っていた卸先がなくなる」という状況が、少しずつ生まれているということでもあります。

もう一つの変化:バッテリーの「複雑化」

市場の変化と並行して、この10年ほどで起きているのが、バッテリーそのものの複雑化です。

10年ほど前までは、国産車用のJIS規格バッテリーを在庫しておけば、ほぼ問題ありませんでした。
具体的には「44B19L」「55B24L」、それに大型車用のバッテリー、それに加えて当社ではVWやBMWなど輸入車用を数種類在庫していた程度です。
当時はバッテリー価格も下落傾向にあり、お客様はより安いものを選ぶ傾向がありました。一番安い44B19Lは、5,000円もしなかったと記憶しています。

そこから、状況は大きく変わっていきました。
まず、アイドリングストップ車の普及です。アイドリングストップ車には専用のバッテリーが必要で、従来のバッテリーとは規格そのものが異なります。
さらに近年は、欧州規格の「LN」タイプを装着する車も増えてきました。これはJIS規格とは別に、欧州車の規格がそのまま日本にも展開されているものです。

こうした流れの中で、在庫すべきバッテリーの種類は年々増え続けています。

現在は約50種類を在庫。大型車用は特に厚く

現在、当社では約50種類のバッテリーを在庫しています。
中でも大型車用バッテリーについては、在庫の数量そのものも増やしています。この地域では、ディーラーであっても大型車用バッテリーの在庫を十分に持っていないケースが多く、私たちには供給責任があると考えているためです。
「130F51」「155G51」「75D23L」「120E41」といった型番は、特に豊富に在庫するようにしています。

複雑化は、私たちにとって大きなチャンス

このバッテリーの複雑化は、業界全体にとって大きな影響を与えています。分かりやすく言えば、「ほとんどの人が、この変化についていけなくなっている」ということです。

これは一般のお客様だけの話ではありません。整備会社様であっても、規格の変化のスピードには追いつけていないと感じる場面が少なくありません。
だからこそ、バッテリーメーカーと直接連携し、専門的な知識を持ち、年間800個以上のバッテリーを販売してきた当社の経験が、大いに役立つ場面が増えています。

バッテリー周辺の設備も変化しています。バッテリーの状態を診断するテスタは、多機種に対応させる必要があり、お客様に納得していただける診断結果を出すために、年々複雑かつ高額になっています。

こうした変化は、私たちにとって前向きなチャンスだと捉えています。実際、複数のバッテリーメーカー様から、お声がけをいただく機会も増えてきました。

海外製バッテリーという、新しい選択肢

現在、当社では海外製バッテリーの取り扱いにも取り組み始めています。

ここ数年、国内のバッテリーメーカーは値上げを繰り返しており、価格では競争しない方針を取っています。
一方、海外のバッテリーメーカーは生産数の多さを背景に、価格競争力を持っています。

国内メーカー、海外メーカー、それぞれの強みを上手く組み合わせながら、取引先の皆様との協力関係をさらに強化していきたいと考えています。

これからのバッテリー卸売で大切にしたいこと

専門卸のような配達頻度や巡回体制を、すぐに同じレベルで実現するのは簡単ではないかもしれません。
それでも、長年の整備・電装事業で培った信頼関係、複雑化するバッテリーへの専門知識、そして地域に根ざした在庫対応力を活かしながら、地元の整備会社様・ガソリンスタンド様にとって「頼りになる卸売先」であり続けたいと考えています。

幸いなことに、私たちには整備・電装の本業を通じて、地域の整備会社様と長年築いてきた取引関係があります。
実際に声をかけさせていただくと、非常に好意的に受け止めていただけるケースが多いというのが、今の実感です。

バッテリーの仕入れ先についてお困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

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国内メーカー・海外メーカーのバッテリーを豊富に在庫。大型車用バッテリーの供給にも力を入れています。整備会社様、ガソリンスタンド様など、仕入れ先をお探しの方はお気軽にお問い合わせください。

著者プロフィール

山口 功司(やまぐち こうじ)
恵那バッテリー電装株式会社代表取締役
1970年生まれ。岐阜県出身 愛知工業大学工学部卒業。株式会社カナデンを退職後、家業である同社に入社。
2000年前後の黎明期からドライブレコーダー市場を見続け、2007年より法人向け販売を開始。これまでの取り付け実績は数万台。2009年からは「無事故プログラム」の全国展開に携わり、現在は同事業が売上の4割を占めるまでに成長した。北海道から沖縄まで、全国どこでも対応する取付体制を自ら築いてきた。

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セレナのバッテリー上がり、実は「もう1個」のバッテリーだけの交換で済んだ話

国産車整備

セレナのバッテリー上がり、実は「もう1個」のバッテリーだけの交換で済んだ話

きっかけはロードサービスの一言

ある日、事務所に一本のお電話をいただきました。

前日の朝、自宅でエンジンがかからなくなり、ロードサービスを呼んだとのこと。
駆けつけたロードサービスの方からは、

「バッテリーが上がっていますね。早めに交換した方がいいですよ」

と言われたそうです。ただ、その場では交換せず、応急処置でエンジンをかけてもらい、いったん帰宅されました。

その後、ネットで当店を探して、お電話をいただいたという流れです。

お問い合わせの内容

お電話の内容は、こんな感じでした。

「セレナに乗っているのですが、バッテリーの点検をお願いできますか。ダメなようなら、交換もお願いしたいです」

即日ご入庫いただき、点検を始めました。
お車は日産セレナ、アイドリングストップ機能が付いたグレードです。

実は、バッテリーが2個ついていた

点検してみると、このお車にはバッテリーが2個搭載されていました。

・電装品などに使う、比較的大きめのバッテリー
・エンジン始動専用の、比較的小さめのバッテリー

アイドリングストップ車の多くは、頻繁なエンジンの再始動に耐えられるよう、始動専用のバッテリーを別に持っている構造になっています。今回の症状(朝、エンジンがかからなかった)を診断したところ、原因は「始動用」の小さい方のバッテリーでした。もう一方の電装用バッテリーは、まだ十分に使える状態でしたので、交換せずそのまま残しました。

当店には交換用のバッテリーの在庫があったため、その場ですぐに交換作業を行うことができました。

お客様の反応

お客様には、「バッテリーが2個あること」「今回ダメだったのは始動用の方だけであること」をご説明したところ、少し驚かれていました。

「てっきり丸ごと交換だと思っていたので、これで済んで助かりました」

その場ですぐに直ったことも含めて、喜んでいただけました。

まとめ

「バッテリーが上がった」と言われても、車種によっては必ずしも丸ごとの交換が必要とは限りません。特にアイドリングストップ車は、バッテリーが2個搭載されている構造になっていることが多く、点検してみないと、本当に交換が必要な箇所は分からないものです。

エンジンがかかりにくい、バッテリー上がりの症状が出た、という場合は、まず点検からご相談いただくことをおすすめします。

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国産車・輸入車・アイドリングストップ車まで、バッテリーの点検・交換に幅広く対応しています。「バッテリーが上がったかも」という段階でも、お気軽にご相談ください。

著者プロフィール

山口 功司(やまぐち こうじ)
恵那バッテリー電装株式会社代表取締役
1970年生まれ。岐阜県出身 愛知工業大学工学部卒業。株式会社カナデンを退職後、家業である同社に入社。
2000年前後の黎明期からドライブレコーダー市場を見続け、2007年より法人向け販売を開始。これまでの取り付け実績は数万台。2009年からは「無事故プログラム」の全国展開に携わり、現在は同事業が売上の4割を占めるまでに成長した。北海道から沖縄まで、全国どこでも対応する取付体制を自ら築いてきた。