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テレマティクス比較 無事故プログラムDRとビークルアシストはどっちがおすすめ?

社用車の事故防止や社員の安全意識向上、業務効率アップなどを目的に、テレマティクスを導入する企業が増加しています。
市場にはさまざまなサービスや機種が提供されており、初めて導入を考える担当者からは「自社に適したものを見極めるのが難しい」、「何を基準に選んだらいいのかわからない」、「考えるのに疲れた・・・」などの声も聞かれます。

今回の記事では、導入を検討する企業の担当者向けに、コンセプトが近く導入実績の多い代表的なテレマティクスシステム「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」について、「性能」「使い勝手」「コスト」などを切り口に比較・解説。
「結局、どれが自社にとっておすすめなの?」という疑問を解決していきます。
なかなか決断できないという方は、自社のニーズや導入目的にぴったりのサービスを選択するために、この記事を役立てていただければ幸いです。

多くの企業で採用されている「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」

「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」は、ドライブレコーダーを使用した、商用車向けのテレマティクスです。
「無事故プログラムDR」は、「BIPROGY(旧日本ユニシス)」が提供しています。2009年にサービスを開始し、回線はソフトバンクのLTE回線を使用しています。
「ビークルアシスト」は「パイオニア株式会社」がサービスを提供し、2015年にサービスを開始。NTTドコモのLTE回線を使用しています。
それぞれのサービスの内容を詳しく紹介していきましょう。
※利用回線は非公表であり、弊社が独自に調査したものです。

”見える化”で事故を防ぐ「無事故プログラムDR」

「BIPROGY(旧日本ユニシス)」が提供する「無事故プログラムDR」は、”社用車の運転を「見える化」して事故を防ぐ。”をコンセプトに、ドライブレコーダーとテレマティクスを組み合わせた管理者向けの安全運転支援サービスです。
主に以下の機能が搭載されています。

・リアルタイム危険運転通知・・・危険運転・違反運転が発生時には、リアルタイムで映像の表示・再生リンク付きの通知メールを管理者宛に送信
・見る必要のある映像だけを確認・・・SDカードを抜き差しせずに、必要な映像だけを確認できるため、業務負荷を増やさず安全運転を実現。
・バック時走行の「見える化」・・・駐車場内の事故対策として、ギアをバックに切り替え一定時間を空けずに後退を始めた場合や後退速度が一定基準を超えた場合、危険運転と判定しドライバーへの注意喚起および、管理者に画像付きのメールを即時通知。
・画像認識機能で危険運転を「見える化」・・・車外カメラで赤信号・速度標識・一時停止標識を検知し、速度の大幅超過、一時停止標識の無視、赤信号の無視などの危険運転を自動判断。ドライバーへの注意喚起および、管理者に画像付きのメールを即時通知。車内カメラの設定で、わき見運転や居眠り運転、スマホ操作による危険運転の防止も可能。
・安全/エコ運転分析・・・アイドリングの時間や危険運転の回数などの運転データから安全・エコ運転度を分析。設定速度を超え20秒間走行すると、速度超過として記録が残り、不必要にスピード超過するドライバーの設定値を厳しくするなどの対応が可能。
・運行日報・運行経路・・・各ドライバーの日々の運行状況(走行時間、走行距離、危険運転回数など)と、運行経路が自動的に記録されるため、日報の作成がスムーズに。

安全運転の指導はもちろん、社員の健康管理、効率的な車両配置など様々な用途で利用でき、車内外での事故の原因を徹底的に分析・改善したい場合に効果的なシステムです。

 

安心と効率化を追求「ビークルアシスト」

「パイオニア株式会社」が提供する「ビークルアシスト」は、”あなたの会社を世界一無事故な会社に”をコンセプトに、膨大なデータを手軽に管理・活用できる、安心と効率化を追求した運行管理サービスです。
業種やニーズ、使い方などに応じて、適したサービスや対応端末を提供しているのも特徴です。
主に以下の機能が搭載されています。

・危険挙動メール送信・・・画像解析AIが、ドライバーのわき見や居眠り、前方車両への接近を検知し、ドライバーや管理者へ通知。運転評価メールや車載機からの危険運転警告により日々の安全運転指導を自動化し、毎日の声掛け程度で継続的な事故削減を実現。
・ドライバーモニタリングシステム・・・車両位置や業務進捗状況をリアルタイムに表示可能。位置情報をもとに訪問先などを自動判定でき、問い合わせのたびにドライバーへ電話確認する手間も削減できる。効率の良いコース作成やカーナビ誘導で経験の浅いドライバーも即戦力化。2022年4月に施行されたアルコールチェック義務化にも対応。
・日報、月報の自動作成・・・データの取得から分析までを自動的に行うため、管理者の負担を大幅に軽減可能。
・分析レポート作成・・・運転傾向や車両利用状況を多様な切り口で分析し、指導が必要な組織や個人、指導ポイントを的確に表す「安全運転支援レポート」を始め、さまざまなレポートを作成できる。幅広い業務分析に活用可能。

事故や危険運転が起きた状況をしっかりと把握できるよう記録し、原因や要因を分析できるサービスです。様々な観点からあらゆる事故の原因を解消する機能が満載。ドライバーの安全運転意識を高めるのにも効果的です。

 

「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」4つの比較ポイント

多くの法人や企業で導入されている「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」の両サービス。
どちらを選ぶべきなのか、どちらが自身の会社に適しているのか、そんな判断の参考にしてもらうために、4つのポイントで比較・解説していきます。

初期投資費用

まずは、初期投資がどのくらいかかるのかを比べてみましょう。
比較結果は・・・
無事故プログラムDR>ビークルアシスト

「無事故プログラムDR」は、初期費用0円+月額費用2,980円と、初期費用を抑え、リーズナブルに利用できるのが大きなポイントです。
企業が新しいものを採用、導入するときに重視するのは”リスク”です。
「導入しても使いこなせるか?」「導入の効果はあるのか?」「投資を回収できるのか?」は稟議書を書く際に必ず確認されます。
初期設定費用が「ゼロ」というメリットは、「最初に大きな投資が必要ない」、「効果が実感できなければ解約すればいい」と考えることができ、リスクを減らすことにつながります。まずは小規模で実験的に始めたい、という企業にも向いています。

一方、「ビークルアシスト」の初期費用は、「端末購入プラン」の場合、初期登録料と対応車載端末の購入費用がかかります。その分、月額費用は980円~と比較的安価に設定されています。
毎月の月額費用を抑え機器を減価償却したい場合には、こちらが適しているでしょう。

また、「ビークルアシスト」には、車載器・サービス料をまとめて月々で支払う「端末レンタルプラン」や車載器・サービス料をリースに組み込み、リース会社より請求する「リースプラン」など、初期費用を抑えられるプランもあります。

短期で利用したいのか、長期利用を見込んでいるのか、機器を自社で保有するかしないか、など、ニーズごとにトータルコストを算出し、比較する必要があります。

選べる機種の多さ

次に、選べる車載端末の機種ラインナップを比較してみましょう。
比較結果は・・・
無事故プログラムDR <ビークルアシスト

「ビークルアシスト」には、使用可能なドライブレコーダーの機種が5種類あり、AIを活用してわき見や居眠り運転を阻止する先進モデルや先進運転支援システムがあおり運転を予防するモデル、免許証認証に対応したカードリーダー搭載モデルなどがラインナップしています。
カメラも「前方だけ」、「前方+車内」、「前方+後方」などからニーズや用途に応じて選ぶことができ、いくつかの機種を混合して運用することも可能です。

また、ドライブレコーダーだけでなくカーナビで利用できる機種もあります。定期的に新機種が追加され、定期的に画質や通信速度の向上が行われている点は安全面を考えると大きなメリットです。
機種だけでなく、月額プランも2種類から選択可能。運転日報と緊急通報メールが利用可能な「ビークルアシストログ」は、月額980円(3年契約)で利用できます。
多彩な機種や多くのメニューの中から、自社にあった機種やプランを選びたい企業に向いているのではないでしょうか。

導入実績

では、実際に企業で導入されている数を比較すると、どちらが多いのでしょうか?
比較結果は・・・
無事故プログラムDR=ビークルアシスト

公式サイトによると「無事故プログラムDR」の導入実績は、約1,200社・50,000万台とされています。

一方、「ビークルアシスト」の公式サイトには、2022年8月時点でのデータとして、1,000社を超える企業に導入されています、との記載があり、両者の導入実績はほぼ同数と考えられます。

故障時の修理費用

毎日利用し続けていると、機器が故障してしまうこともあります。故障時の修理対応についても比較してみましょう。

比較結果は・・・
無事故プログラムDR>ビークルアシスト

一般的に、買取りのドライブレコーダー本体の無償保証は1年となっており、その期間経過後に、故障した場合には別途修理費用が発生しますが、「無事故プログラムDR」は、初期費用0円のため、導入時に端末(ドライブレコーダー)を購入するコストがかかりません。
契約時にドライブレコーダー本体、SDカード等の付属品がセットで送付されます。
「無事故プログラムDR」のサービス料金には、ドライブレコーダー本体の自然故障時の代替交換、ヘルプデスク等のアフターサービス費用が含まれており、機器の故障時は、センドバック対応となります。
ヘルプデスクから早急に交換対応してもらうことができ、追加費用を負担することなく、安心して長く利用できるのはうれしいポイントです。

 

「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」、あなたはどっち?

ここまで「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」について詳しく紹介してきましたが、重要なのは自社に最適なシステムを選ぶために、導入目的をクリアにすることです。
「管理業務を効率化したい」「車両運用コスト・車両管理コストを削減したい」「ドライバーの負担を軽減したい」など、何のためにシステムを導入するのかを改めてはっきり確認しましょう。

「無事故プログラムDR」は、テレマティクス初心者におすすめ。「リスクを減らしたい」「効果が感じられなかったらすぐに解約したい」と考える企業や法人向きです。
車載端末が故障した時の修理費用も発生しないので、経費処理の手続きの負担を軽減したいという場合にも適しています。
また「ビークルアシスト」は、「自社のニーズや問題解決に合わせて、ドライブレコーダーの機種や月額プランを選びたい」と考える企業や法人向きです。
3年以上使うと「無事故プログラムDR」と比べ、トータルコストでメリットがあるので、長期利用を考える場合におすすめです。

その他、業者による設置工事の有無、取り付けやすさやサポート面の充実度、活用したい機能が搭載されているか、ドライバー目線での使いやすさも重要な選定ポイントになります。

「無事故プログラムDR」と「ビークルアシスト」のどちらを選ぶのか、今回の記事で紹介したポイント以外にも、どちらがより自社のニーズに適しているかを多面的に比較検討し、最適なシステムをセレクトしましょう。
(執筆者:酒井 恭子)

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