最近よく聞くETC2.0 ってなに?
2022/04/01
最近よく聞くETC2.0 って何?
最近、「ETC2.0」という文字を見たことがある人も多いと思います。
ETC2.0は今までのETCと見た目は同じ。
高速道路の料金支払いも同じです。
では、何が”2.0″なのでしょうか?
一体、今までのETCと何が違うのでしょうか?
ETCとは?
ETCとは、高速道路、有料道路の料金支払いをノンストップで行うためのシステムです。
現在、ほとんどのインターチェンジにETCレーンがあり、ETCを利用できます。
また、ETC専用のスマートインターもあります。
1.ETCを利用するために必要な3つのものとは?
ETCを利用するためには
・ETC車載器
・ETC車載器のセットアップ
・ETCカード
が必要です。
2.ETC車載器とは?
ETC車載器はETCカードを挿入して使用します。
アンテナと本体(ETCカードを挿入する部分)が別体になっているタイプが主流。 料金所を通過したときに「料金は1,300円です」などと、音声で案内をします。 本体価格は10,000円前後が多いようです。
本体とは別に設置工事が必要です。 ETC車載器の設置工事に必要な時間は30分程度。 料金は6,000円前後です。
3.セットアップとは?
セットアップとは、車載器に車両情報を登録することです。
車両区分に応じた通行料金を設定するために行います。
セットアップが行われていないETC車載器は利用できません。
また、不正なセットアップをしたETC車載器を使うことは違反です。
(時々、摘発されます)
ETC車載器を別の車に移し替える時は、必ず再セットアップが必要です。
セットアップはETCセットアップ店で行っています。
セットアップには、装着する車の車検証と、ETC車載器番号を用意します。
セットアップ料金は2,500円前後が一般的です。
4.ETCカードとは?
ETCには専用のETCカードを使用します。
ETCカードには専用のICチップが内蔵されていて、ETCだけ利用することができます。
ETCカードはクレジットカード会社に申し込んで作るのが一般的です。 (クレジットカードを持っていれば、無料でETCカードを作ってくれます)
企業であれば、ETCコーポレートカードの利用や、
レンタカー用のレンタルカードもあります。
4.ETCを利用するメリットは?
ETCには、各種料金割引制度があります。 ・平日朝夕割引 ・休日割引 ・深夜割引 ・企業向けの大口・多頻度割引 ・障がい者割引 があります。 また、首都高速道路などは、ETC専用の距離料金を設定しています。 現金利用と比べて、ETC利用は料金面で有利になっています
5.ETCの故障と寿命?
ETCの故障で多いのは、ETCカードの読み取り部分の汚れや摩耗で カード読取り不良が起きて、 料金所を通行できないことです。 この様なときは、専用のクリーナーを使って読取り部分の汚れを取ることで 回復することがあります。 また、ETCカードを交換することでも回復することもあります。 ※ETCカードは定期的に交換が必要です。 ETC車載器の寿命は5〜7年ぐらい。 車を買い換えるときに、新しいETC車載器にすることも多いようです。
ETC2.0とは?
ETC2.0は今までの通行料金の支払い以外に、 道路交通情報を受信端末として利用ができます。
1.道路交通情報とは
高速道路上の渋滞情報、通行止め、工事中などの道路情報などです。
2.道路交通情報の受信方法は?
高速道路上や、SAなどにITSスポットが設置されています。(全国約1700カ所) ITSスポットを通過するとき、ETC2.0が道路交通情報を受信します。
3.道路交通情報の表示方法は?
ETC2.0車載器とだけの場合、音声で案内。 画面に表示する場合、ETC2.0対応カーナビが必要です。
4.ETC2.0 のメリットは?
・道路交通情報が、今までのVICSやビーコンに加えて、より詳しく出る。 ・ETC2.0専用の料金割引制度がある ・ETC2.0専用の導入助成制度がある などです。
5.ETC2.0 のデメリットは?
・利用するために、ETC2.0車載器が必要。 ・道路交通情報の案内が複雑(利用しない道路の情報も表示される) ・価格が高い
6.ETC2.0 を購入するための費用は?
ETC2.0車載器の本体価格は2万円前後が多いようです。 その他に、セットアップ2,500円前後 取付費用が6,000円前後です
ETC2.0のセットアップするためには?
ETC2.0のセットアップはETCセットアップ店で行います。 セットアップ店でもETC2.0に対応していないお店もあるので、 事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
ETC2.0は道路交通情報が詳しく受信でき、渋滞回避など高速道路での運転には便利です。 使用するためには、ETC2.0と対応カーナビが必要で、コストや手間のことを考えると、
導入に二の足を踏む方も多いと思います。 また、私が利用したときに感じたのは、 道路交通情報が頻繁に入ってくるため、うっとうしく感じたことです。 運転中に音声で、 「この先、なん10キロ先で渋滞が発生しています」 と案内されても、利用する道路でなければ、 情報としてはゴミです。 最終的には、情報の多さに案内を止めてしまいました。 最近はスマホの地図アプリで渋滞情報も入手することができるので、 カーナビと併用している人も多いと思います。 一方、運送業や企業など高速道路をたくさん利用する会社では、 専用の料金の割引制度を利用することができるメリットがあります。 個人の方には使いにくいETC2.0ですが、 法人にはメリットがあるETC2.0です。