【法人向け】AI搭載ドライブレコーダーとは?メリットや種類を解説
2022/06/15
AIドライブレコーダーは、録画された運転中の映像データをAIが分析し、ドライバーの運転傾向を可視化するシステムです。
分析結果を運転指導に活かしたり、リアルタイムで危険運転を警告したりできることから、未然に事故を防ぐ高い効果が期待でき、社用車を保有する多くの企業で導入が進んでいます。
この記事では、AIの技術やAI搭載ドライブレコーダーのメリットや種類を解説。導入件数が増え注目されている、次世代型ドライブレコーダーも紹介します。
そもそもAIとは?ドライブレコーダーでどのように活用している?
現在、さまざまな分野で活用されているAIですが、そもそもAIとはどんな技術なのでしょうか?
ドライブレコーダーでは、その機能がどのように活用されているのかも合わせて解説していきます。
さまざまな分野で活用される「AI=人工知能」
AIとは、人工知能(Artificial Intelligence)の略称です。
コンピューターの性能が大きく向上したことで、機械であるコンピューターが「学ぶ」ことができるようになりました。それが現在のAIの中心技術、機械学習です。
AIの明確な定義はされていませんが、一般的には「人のさまざまな知覚や知性を人工的に再現したもの」「人間のような知能を持ったコンピューター」という意味合いで理解されています。
近年AI技術は、株価予想や介護ロボットなど身近なところから、翻訳や自動運転、医療画像診断、工場の検査自動化・在庫管理など、多分野で活用が拡大。
進化を続けるAI技術はさらに幅広い分野に進出し、単純な業務は効率化されるなど、仕事のあり方にも大きく影響を与えると考えられています。
進化するドライブレコーダー
運転業界でのAI活用例として、AI搭載の通信型ドライブレコーダーも注目を集めています。
もともとドライブレコーダーが広く普及し始めたのは、約15年前のこと。あおり運転などの危険運転への対策などを目的に、2017年頃から販売台数が急増しました。
最近では個人・法人を問わず、ドライブレコーダーを搭載した車両を多く見かけるようになっています。
当初主流だったのは、「非通信型ドライブレコーダー」です。ネットには接続できず、SDカードなどの記録媒体にデータが保存されるタイプで、事故発生時の検証材料として運転の客観的な記録を目的としていました。
次に登場したのは「通信型ドライブレコーダー」。取得したデータをSDカードに保存すると同時に、リアルタイムでクラウドにも保存できるのが特徴です。
現在の走行位置、危険運転がないかを把握し、データを活用することで運転診断も可能です。
通信型がさらに進化したものが「AIドライブレコーダー」です。
通信型ドライブレコーダーで自動的に検出される危険運転は、衝撃や急加速・急ブレーキなどに限られますが、AIドライブレコーダーでは、映像をAIが分析することでより幅広く検知することが可能になっています。
あおり運転やわき見運転を探知し、注意喚起する機能が搭載されたものもあり、事故発生率が大幅に削減された報告もあります。
ドライブレコーダーの役割は「事故の記録」から「事故の未然防止」に大きく方向転換しているといえるでしょう。
AIドライブレコーダーのメリット
従来のドライブレコーダーとは違い、AIドラレコは導入することでさまざまなメリットがあります。
法人向けAIドラレコの導入メリットは、大きく分けて下記の3つが挙げられます。それぞれについて詳しく解説していきます。
危険を探知・警告し、事故を未然に防止
AIドラレコ導入の大きなメリットは、事故予防を強化し事故リスクを削減できることです。
急加速や急ブレーキなど、危険運転時の映像をAIが自動で取得し、リアルタイムでクラウド上で確認・分析。
インカメラでは居眠りやわき見運転なども検知して音声で警告し、事故を未然に防ぐことができます。
事故を防止することで、事故発生による会社の評判低下など、社会的な企業ブランドイメージが損なわれるリスクも低減できます。
さらに、事故発生件数を減らすことができれば、自動車保険の割増保険料や保険カバー範囲外の支出が減り、社用車管理費用のコスト削減にもつながります。
AIによる効率的で的確な指導が可能
ドライバーの安全指導にもAIドラレコが効果的です。
AIの解析機能により、急加速や急減速、速度超過のほか、わき見運転や車間距離不足などの危険運転を検知するとともに、運転内容をドライバーごとにレポート化。
危険度の高い運転を検知すると、メールで管理者に通知するとともに、AIが即時に警告を出します。
危険運転の回数が多いドライバーに対して、リスクの高い運転動画の確認を促したり、上司や担当者との面談を設定するなどの活用もでき、レポートの内容をもとに、運転傾向をふまえた効率的で的確な運転指導が可能です。
運行管理者の業務効率化
AIドラレコは、映像データをはじめ、あらゆる車両データを一元管理できる点も大きなメリットです。
安全運行を確保するための運行管理者の業務は多岐に渡りますが、データを手作業で日報などにまとめるのは、大きな負担になります。
AIドラレコなら、両データを自動でクラウド上にアップロードすることで、日報・月報を自動生成。
録画データ収集、危険運転の抽出、車両予約、報告書の作成・チェックもスムーズに行うことができ、運行管理者の業務負担を大幅に削減できます。
AIドライブレコーダーの種類
AIドライブレコーダーの導入を検討する前に、種類と特徴もチェックしておきましょう。
主な導入目的に合わせたAIドライブレコーダーを選択することが重要です。
①AIドライブレコーダー専用型
安全運行の確保と危険運転の抑制を主な目的にしたタイプ。わき見運転や一時不停止などの危険運転を、AIがしっかりと検知して映像を記録します。
運転データからドライバーの運転傾向やクセを分析し、安全運転指導に活用することも可能です。
運行データの表示・記録、日報の自動作成機能も搭載しており、業務効率もアップできます。
②車両管理システム搭載型
社用車を効率的に運用管理するため、「車両管理システム」の1機能として、AIドライブレコーダーが提供されるタイプ。
危険運転を減らすことに加え、車両の現在位置をリアルタイムで把握し、走行履歴も確認することができ、配車の最適化ができるメリットもあります。
運行管理者の業務の効率化を主な目的として考え、さらに事故も防止したいという場合には、こちらをセレクトするのがおすすめです。
法人向けAIドライブレコーダー導入で安全運転意識&生産性アップ
「安全運転を徹底したい」という目的だけでなく、「生産性を向上させたい」「コストを削減したい」というニーズにも応えるのがAIドラレコです。
日々の業務効率をアップしつつ、毎日の運転業務の中で安全運転意識を向上。事故を未然に防止する大きな効果があります。
法人向けのAIドライブレコーダーの中でも、特に導入件数が急増し注目されているのが、AI搭載ドライブレコーダー「ナウト」です。
「ナウト」は、シリコンバレー発の自動車業界注目の企業、ナウト社が開発した次世代型のドライブレコーダーです。
前方カメラだけでなく、AIを搭載した車内カメラが付いているのが大きな特徴。
衝突事故原因の68%と言われているわき見運転だけでなく、あおり運転、居眠り運転等の危険運転を自動で検知。すぐに警告音を出してドライバーに知らせることで事故を防止します。
また、車載器にはセンサーやカメラが搭載されており、運転の速度、走行距離、走行経路を記録し、リアルタイムでサーバーに送信。
危険運転発生時にも映像を自動でアップロードし、前方映像、車内映像、音声、速度、位置情報をすぐに把握することができます。
顔認識技術で、運行データとドライバーを紐付けできるのも便利な機能です。SDカードや免許証、車載器操作などによる運転者登録は不要。ドライバーの運転評価や勤務状況をスムーズに管理できます。
運行管理画面がシンプルで直感的に操作できるのも人気の理由です。運行状況を簡単に把握できるため、運行管理者の業務効率もアップし、適切なドライバーへの安全運転指導を行うことができます。
社用車の安全運転を確保し、事故を未然に防止。生産性アップも期待できるAI搭載ドライブレコーダー「ナウト」。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
「ナウト」について詳しくはこちら
https://nauto.enabattery.co.jp/
まとめ
- AIとは、人工知能(Artificial Intelligence)の略称で、さまざまな分野で活用されている
- ドライブレコーダーは非通信型から通信型、さらにAI搭載型へと日々進化を続けている
- AIドライブレコーダーには、危険運転を警告し事故を防止できるなど多くのメリットが